
生産スペース4倍に
ダイフクは4月、グループ会社であるDaifuku Intralogistics India Private Limitedがインド テランガナ州ハイデラバードに一般製造業・流通業向けシステムを手掛けるイントラロジスティクス事業の新工場を建設し、本格稼働を開始したと発表した。敷地面積は13万3020平方㍍、総建築面積は3万3987平方㍍で、生産スペースは従来比で約4倍。将来的な増設でさらに倍増も可能とする。
同社は2016年にムンバイに営業拠点を新設。19年にVega Conveyors & Automation Private Limited(現Daifuku Intralogistics India Private Limited)を買収し、現地生産を開始。近年、成長が著しい製造業や流通業向けのマテリアルハンドリングシステムのニーズが急速に高まっていることを受けて、新工場の建設を決めた。
新工場では製造業向け、流通業向けに自動倉庫や高速搬送台車、コンベヤなどの製造を行い、生産品目を拡充する。また、調達部品の内製化を進めることで、効率的な生産体制の確立とコスト競争力を強化しインド市場での事業拡大を狙う。
4月21日に行われた開所式で、Daifuku Intralogistics India Private Limitedのアシム・ベヘラCEOは 「インドの物流・倉庫セクターの市場は30年までに6500億米ドルを超えると予測されており、オートメーションは効率性、持続可能性、そして競争力の鍵となる」と期待感を示した。
(日本物流新聞2025年5月15日号掲載)