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DESI2025、防衛の無人化・自動化鮮明に

投稿日時
2025/06/11 09:00
更新日時
2025/06/11 09:00
川崎重工業の無人ヘリ「K-RACER」

国内唯一の防衛装備品の展示会「DESI JAPAN」が521~23日に幕張メッセで開催され、過去最多の世界33カ国から471企業・団体が出展した。日本企業の出展も前回展の86社から169社へと倍増。世界の軍事費は2024年に過去最大の27180億ドルにまで拡大しており、新たなビジネス機会を窺う企業も急増しているかたちだ。

今回展で多く見られたのが、ウクライナ紛争で多用されているドローンをはじめとした無人、リモート兵器の提案だ。

ウクライナから参加したドローン誘導プログラム開発を手掛けるドワーフエンジニアリングは「ドローンによる攻撃はジャミング(妨害電波)との戦い。日々アップデートしないとすぐに使い物にならなくなる」と話し、実際にジャミングを搔い潜りロシア軍車両にアタックするドローン映像を披露した。

日本企業からも無人型航空機の提案が相次いだ。新明和工業は海難救助飛行艇「US-2」で培った無人飛行艇を出展。将来的には1トン程度の物資を輸送できる機体を目指していくという。

川崎重工業は2輪車のエンジンを流用した無人ヘリを出展。最大200キロの重量物を100キロ先まで1時間弱で輸送可能という。「悪天候に弱いドローンに勝る飛行能力で、山間地や海上での物資輸送、災害時の支援に対応できる」(同社)。

(日本物流新聞2025610日号掲載)