松浦機械製作所は6月28日、5軸立形MC「MX850」をモデルチェンジ。6月下旬より市場投入する。
2010年に販売を開始した同社MC「MXシリーズ」は、「はじめてでも安心・かんたん5軸」をキーワードとした良好な操作性に加え、高い加工能力とコストパフォーマンスが評価され、あらゆる産業で活用されている。
「MX520」を皮切りに「MX850」、「MX330」、「MX420PC10」とラインナップを拡充。また、市場からの「自動化」・「無人化」要求に応え、フロアパレットシステム「PC10」と「PC4」をラインナップ。長時間の無人運転や変種変量生産などに対応してきた。
今回、9年ぶりにモデルチェンジした新型「MX850」は、従来のコンセプトはそのままに、最新キーテクノロジーを融合し生産効率・使い易さを向上。サイクルタイムを短縮するため 、4/5軸の早送り速度を20/40毎分(従来は17/33毎分) と高速化。そのほか各種処理時間を削減し、従来比8%サイクルタイム短縮を実現した。
また自動化オプションのフロアパレットシステム「PC4」、90本/120本工具マガジンを搭載することで、手軽に省スペースでの自動化システム構築を可能にする。
さらに生産効率の最適化のため、 機械の稼働状況を NC 画面で見える化した「稼働状況 監視機能」を標準搭載。オプションの「マツウラリモートモニタリングシステム」を組み合わせることで、実機から離れた場所でも機械停止や不具合を知らせるほか、パレット管理画面にアクセスすれば急なスケジュール変更にも遠隔操作で迅速に対応できる。
さらにユーザー環境保護の取り組みをサポートするため、加工完了後に自動で機器をオフにする自動電源遮断機能を標準搭載し、無駄な待機電力を削減する。
標準機の定価は4100万円(税抜き)。
(2022年7月10日号掲載)