山善（深圳）はクロスボーダー推進の一環として3月18・19の両日、中国・深圳で「タイ進出セミナー －中国製造業企業のタイ進出実践ガイド」を実施した。チャイナプラスワンとしてタイへの進出を検討する企業が増えていることに応えた。このようなセミナーを同社が中国で開くのは初めて。

セミナーの内容は設備導入だけでなく検討段階からサポートできる山善グループの紹介、海外進出支援の内容、タイの実情、BOI（外資優遇政策）などに及んだ。19社・44人が聴講し、山善は「このうち10社は調査段階、2社は年内に進出を進める意向で、質疑応答が活発に行われた」と手応えを話す。先期実施したFS（Feasibility Study=企業が新規事業の実現可能性を調査・検証すること）のためのタイ視察ツアーを今期も計画している。「進出検討の段階から情報を収集、海外進出を支援、工場建設、設備導入、アフターサービスに至るまでの一貫したサポート体制を引き続き構築していく」としている。

（日本物流新聞2025年5月15日号掲載）