関西エクステリアフェア、セキュリティーと豪雨対策提案増
- 投稿日時
- 2025/07/04 09:00
- 更新日時
- 2025/07/04 09:00

関西エクステリアフェアが6月5、6日の二日間、インテックス大阪(大阪市)で開催され1万5295人が訪れた。近年は職人不足に対応するため施工性を向上する提案が多く見られたが、今展は特に防犯や豪雨対策など今日的な提案が増加していた。
三協アルミはセキュリティーレベルを3段階に分けて「狙われにくい」レベル1から「入られない」レベル3までで、適切な自社製品やソリューションを訴求。カメラや照明から高さ2メートル越えのフェンスや門扉まで段階に応じて用いる。「以前は完全目隠し外構が多かったが、侵入後は隠れられてしまう。中の様子が程よくうかがえる提案をしている」(担当者、以下同)とする。
ニッコーエクステリアは昨今の豪雨に対応した雨水貯留型舗装インターロッキングブロックを提案。「ゲリラ豪雨だと透水性舗装ブロックでは表面に水たまりが起きるが、一時貯留させることで水たまりをできにくくして、徐々に透水させる」という。すでに50か所程度の施工事例がある。
■施工性向上で職人不足対応
LIXILはスマートロックシステム「FamiLock」をPR。玄関トビラでの採用はあったが、エクステリアにも拡張した。「玄関トビラと連動することで、一つのカギで門扉と玄関ドアが開く」。スマートフォンアプリを鍵代わりにもできることが人気だ。「電気錠は新築の玄関ドアなら設置が半分以上。反面エクステリアでは1~2割だ。連動することでその差の部分をビジネスチャンスと捉えている」とする。
水平垂直にこだわったカーポート「PLAIN ROOF」3台用を大きく展示したのはYKK ap。職人不足を背景に施工性向上にも注力しておりシーリングレス構造などで職人の経験による品質の差を抑える。電気工事士の資格が必要ない24ボルト照明を採用し、エクステリアの施工業者のみで完結する。
近年増加する小型容量品宅配の増加をチャンスと捉えるのがパナソニック。8月発売予定のポスト一体型宅配ボックス「コンボマルチ」を参考展示した。「宅配ボックス2つを用意。独立でカギをかけられるので複数個の宅配が受け取れる。また70㍉のポスト投函口を設置し小包サイズでも受け取れる」とする。
(日本物流新聞2025年6月25日号掲載)