メイドインジャパンで世界と戦う
ミツトヨは5月30日から31日にかけて、宇都宮工場において90周年イベントを開催した。同社は1934年10月、創業者の沼田惠範氏が、輸入に頼っていたマイクロメータの国産化を目指し、東京・蒲田で研究を開始したのが始まり。以降、三次元測定機の開発や測定工具のデジタル化を図るなど、国内外の測定市場をリードしてきた。
イベントでは最新の計測機器の展示と計測技術の実演が行われるM3ソリューションセンターの見学、同社測定機器の生産過程が見られる工場見学に加え、各種技術セミナーが行われた。
5月30日夕刻からは宇都宮市内のホテルにおいて、90周年記念式典が執り行われた。会場には工作機械メーカー及び機械商社、ディーラーのトップが多数列席した。
冒頭あいさつには沼田恵明社長が登壇。「当社の原動力であるモノづくりはメイドインジャパン体制が整ってきた。これからも生産性と品質を確保しながら世界で戦っていく。また生産拠点はオープンにし、お客様と共に新しいアイデアを創出できるようにしていきたい」と語った。
続いて日本工作機械工業会の稲葉善治会長(ファナック会長)が「世界最高レベルの加工精度を実現するには世界最高レベルのミツトヨの測定器が必要不可欠。今後も我々工作機械業界の最も重要なパートナーとして今後も共に歩んでほしい」と祝辞を述べた。
式典の後には懇親会が行われ、福田富一栃木県知事が乾杯の音頭を取り、和やかなムードで散会となった。
(2024年6月25日号掲載)