モジュール組替で柔軟対応
豊和工業は、主軸30番の横形マシニングセンタ「HMP?350HC1」を10月25日に発売した。ストロークはX軸500(オプション800)×Y軸500×Z軸500?_。主軸最高1万2千回転(同6千回転)、各軸送り速度毎分60?bに設計した。
主軸40番マシニングセンタと同様に、機械室と加工室を完全分離することで、切粉やクーラントによるトラブルを防いだ。新機種では「共通プラットフォーム化」をコンセプトに、治具チェンジャや機付ローダなどのモジュールの組み替えを可能にした。
専用設計が不要なうえ、加工対象の部品や生産形態に合わせてモジュールを組み合わせることで、「スタンドアローンのマシンから量産ラインまであらゆる生産形態に、従来のマシンよりもフレキシブルで短納期の対応を実現する」という。
工具保有本数は標準仕様で40本。大径・ロングツール(φ160×250ミリ)に対応しており、加工能力は同社従来機に比べて、フライスで25%、エンドミルで50%向上した。本体サイズは高さ3010×幅1540×奥行3780?_。販売価格は税別980万円に設定した。
(2021年11月10日号掲載)