脱炭素・省エネを追求、止まらない機械生産性向上
オークマは「長時間安定した自動運転(止まらない機械)」と共に「生産性の向上」「脱炭素・省エネ」を追求した横形マシニングセンタ(MC)「MA-4000H」(=写真)を開発。安定生産による稼働率向上、実加工時間と非加工時間の短縮、加工可能な領域の拡大と省スペースの両立により、生産加工のスループットを最大化した。
機械が自律的に機械状態を判断し、高精度・高生産性を維持したまま脱炭素・省エネを実現する知能化工作機械として進化・成長を進めている同社。高まる自動化需要に対応するために「人がいなくても整然と生産ができるスマートマシン」を実現。その上で自動化にも柔軟に対応可能な機械とし、近年、ますます深刻化する社会課題(人手不足、技能伝承問題、脱炭素、エネルギー価格の高騰)の解決を支援する「Green-Smart Machine」としている。
AIを用いた動作軸の機械診断とドリル・タップの加工診断により予防保全を実現したほか、切粉をスムーズに処理できる機内カバー構造とクーラントタンクの清掃周期を革新的に延長する「スラッジレスタンク」により、切粉に伴う生産ロスを最小化。
加工能力を格段に増強した高剛性テーブルにより、高能率加工を実現。鋼材の最大加工能力は毎分483立方㌢メートル(従来機比72%向上)、加工時間12%短縮(サンプルワークでの実測値)などを実現。主軸冷却装置の消費電力は40%削減(従来機比)する。
(日本物流新聞10月10日号掲載)