ESRの日本最大、1500億円規模の物流施設が最終フェーズに
- 投稿日時
- 2025/04/24 09:09
- 更新日時
- 2025/04/24 09:12

350億円調達
物流施設やデータセンターの開発を手がけるESRは、兵庫県川西市に開発中の物流施設「ESR川西ディストリビューションセンター(以下川西DC)」で、約1500億円(1㌦=150円換算)を投資する最終フェーズの開発を着工した。欧州系投資家や国内ファンドから約350億円を調達。川西DC2は2025年3月に竣工済み、川西DC1は25年5月に竣工予定で、今回着工した川西DC3が竣工すれば賃貸可能面積は43万㎡増え、総敷地面積50万5281㎡の日本最大の物流施設プロジェクトとなる。
川西DCは関西主要都市まで1時間以内の立地で、広域配送からラストマイルまで広範な物流ニーズをカバーする。川西DC3は延床面積43万3141㎡の地上9階建て、免震構造のダブルランプ式マルチテナント型物流施設。自動倉庫などの設置需要にも対応する汎用性の高い設計で最小区画は1600坪から賃貸できる。休憩ラウンジや24時間営業の店舗、無料の託児所などを設置し稼働後に開園する計画だ。
ESRのスチュアート・ギブソン代表は「川西DCはESRの施設開発の1つの到達点。物流スペースに対する需要はサプライチェーンの再構築と一定規模以上の大規模施設不足などの影響で著しく高まっている。川西DCにはESRの物流施設開発のノウハウが凝縮されている」とコメント。「国内外で展開する各種プロジェクトのベンチマークとして機能し、世界規模の貿易やビジネス、サプライチェーンを支える」とする。
なお川西DC3は2028年2月の竣工を予定する。
(2025年4月25日掲載)