日本ではギガキャストに対応
ソディックは既存事業の改革として主軸である放電加工機の競争力を強化しつつ、脱中国依存、選択と集中、生産・販売体制の再構築を実行して収益拡大を図る。2月16日にウェブで開いた決算説明会で古川健一社長が話した。
そのための中長期的な成長戦略としてまず挙げたのは金属3Dプリンターだ。古川社長は「現在の主戦場である欧米への本格展開に向けて他社とのアライアンスも今期は本格的に進めていきたい」と意気込む。と同時に厳しい日本市場についても打開策を探る。「日本においてはギガキャストなどに伴う金型の大型化に対応し差別化を図っていく」。
レーザー加工機については自社のコア技術を応用し他社にない加工性能を提供できると自負する。「将来的には半導体製造のニッチプロセスで競争力のある製品を提供できるだろう」と自信を見せた。
(2024年2月25日号掲載)