シャープ、飲める氷「アイススラリー」作れる冷蔵庫
- 投稿日時
- 2025/05/21 09:00
- 更新日時
- 2025/05/21 09:00

法人向けレンタルサービス開始、27年に3000社
シャープは4月22日、市販のペットボトル飲料を簡単にフローズン状の飲料「アイススラリー」にできる「アイススラリー冷蔵庫」を商品化したと発表。5月22日から法人向けレンタルサービスを始める。
アイススラリーは、微細な氷と液体が混合した流動性のある飲料。本製品では過冷却状態(凝固点を過ぎても液体のままでいる状態)に保たれた液体に衝撃を与えることで生成する。「飲める氷」と呼ばれるように飲み込みやすく、摂取してから短時間で身体内部の温度を下げる効果がある。暑熱・熱中症対策として注目を集めている。
同社Smart Appliances & Solutions事業本部事業戦略推進部の水野琢馬課長
本製品は独自のファン制御と風路構造により、庫内の温度をきめ細やかに制御することで、過冷却状態の保持を妨げる温度ムラを抑制。9段階の細かな温度設定機能を搭載しているため、スポーツドリンクだけでなく、果汁飲料やコーヒー飲料など様々な飲料のアイススラリー化に対応する。テスト導入する企業からはこの「好きな商品でアイススラリーが作れる」点が評価される。
レンタル期間は2~5カ月、想定料金は月額3~4万円。梱包時の3辺合計が200㌢メートルで重さが29㌔グラムのため、宅配便でも送付可能。
同社Smart Appliances & Solutions事業本部事業戦略推進部の水野琢馬課長は「市販のペットボトル飲料から、手軽にアイススラリー飲料を生成できるのが最大の特徴。レンタルサービスとすることで、必要な時に必要な場所で最新の技術・商品を手軽にご活用いただける。2027年度の単年度で3000社への導入を目指す」と話す。
衝撃を与えるとすぐにアイススラリーを生成できる
(日本物流新聞2025年5月15日号掲載)