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山善、環境材・インテリアを展示会で提案

NEW環境展で提案した再生ストレッチフィルム

 山善の家庭機器事業部(中山尚律事業部長)が展示会への出展を強化している。出展製品を絞った提案が確かなニーズを捉えているようだ。5月下旬から6月中旬までに東京ビッグサイトで開催された各種展示会への出展内容を振り返る。


■NEW環境展

 524日までの3日間行われた「2024NEW環境展/2024地球温暖化防止展」(主催:日報ビジネス)に環境素材やリサイクル提案が多数並ぶ中、山善は環境に配慮した包装資材「ミライFRIEND」シリーズを出展。再生ストレッチフィルムや生分解包装テープなどに対して、具体的な商談・相談が持ち込まれた。再生ストレッチフィルムは、商品全体の約46%に再生原料を採用したエコマーク取得製品。再生原料をバージン原料で挟み込むことで、ストレッチフィルムの使いやすさそのままで再生材比率を高めた。
 商品企画3部の俣野剛志部長は「環境対応材料や試作品の提案が多く、実製品を提案しているところが少なかったため想像以上の引き合いを得た」とし、「再生ストレッチフィルムの価格はバージン材に比べると13~15倍だが大手製造業から関心が高かった。使用済みフィルムの回収スキームも構築中であり、確立すればさらに独自性を打ち出しやすくなる」と話す。

■オルガテック東京

 531日までの3日間開催されたドイツ発の国際的なオフィス家具の展示会「オルガテック東京2024」(主催:ケルンメッセ、〈一社〉日本オフィス家具協会)で、山善は近年製品力を強化している昇降デスクのみを提案した。ブースはモノクロのシンプルな構成で、新製品なども含め昇降デスク4台を並べた。
 昇降デスクの開発を手掛ける商品企画2部の泉圭吾課長は「オフィスのリビング化が進んでいる。そうした流れの中でも使えるように昇降デスクの脚部に丸みを持たせたり、柔らかいデザインとなるように仕上げた」と新製品を説明。「これまでにもネットを中心に提案をしてきたが、本展示会はオフィスの改装を考える企業やそうした現場に向けて提案する企業が集う。数十台、数百台単位でお話しをいただくケースもあった」と手ごたえを語った。

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オルガテック東京の山善ブース

■インテリアライフスタイル

 614日までの3日間、東京ビッグサイトで開催されたドイツ・フランクフルトで開催される世界最大規模の消費財見本市「Ambiente(アンビエンテ)」の姉妹見本市「インテリアライフスタイル2024」(メッセフランクフルトジャパン)では、建材から家具、食器など衣食住に関わるデザイン商材が並んだ。山善は使用者の動きや暮らしにフィットする電動家具「RELAMOVE(リラムーブ)」シリーズを提案した。近年のリビングとダイニング空間が一体化する動きを捉えたゾーンでは、テーブル中央に同社製IH調理機がぴったりと納まるダイニング・リビングテーブルなどを提案。脚部は高さを2段階に調整できるためソファーなどにも対応でき、1つのテーブルでリビングシーンにもダイニングシーンにも使用できる。
 商品企画2部の山川圭一部長は「昇降デスクや電動マットレスベッドなどは介護業界に向けても提案をしてきたが、本展ではインテリアデザイナーやインテリアコーディネーターなどのエンドユーザーと近い方の声を多く聞くことができた」と話した。

2024625日号掲載)