立形MCには内製ミネラルキャスト採用
ヤマザキマザックはこのほど新製品を相次ぎ発表。11月5日からのJIMTOF2024に出展し、同日に販売を始めた。
立形マシニングセンタ(MC)「VCN-460 HDCC」は、同社として初めて内製ミネラルキャストをベースやコラムに採用。同素材は高い振動減衰性を持ち、加工時間の短縮や工具の長寿命化に貢献する。断続切削時の振動も抑制され、加工面精度も向上。熱伝導率が鋳鉄より小さいことも加工精度の安定につながる。同素材は鋳鉄より製造時の電力使用量が少なく、同機のベース・コラム製造でも鋳鉄と比べ50%以上のCO2排出を減らせるという。
横形MC「FF-1250H」は、一体成型された複雑で大型のアルミダイカスト部品の量産加工に特化。自動車業界でサブフレームなどの構造部品を鋳造で一体成型する動きがあり、これに応える。最大で直径1600㍉、高さ1100㍉の大型ワークをチルト・ロータリーテーブルに積載可能。50番クラスの主軸を持ち、大径・重量工具で効率よく加工を行える。
小径パイプ専用の高速レーザー加工機「FT-150 NEO」も発売する。大型タッチパネル式のモニターを2つ採用した最新のCNC装置「SmoothTUBE」と、パイプ加工に特化したグラフィカルなユーザーインターフェースを標準搭載。直感的な操作で生産立ち上げを円滑に行える。標準価格はVCN-460 HDCCが1740万円、FF-1250Hが8860万円、FT-150 NEOが1億5570万円(いずれも税別)から。
(日本物流新聞11月10日号掲載)