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けいはんな万博開催、アバターを使い地元店で買い物

投稿日時
2025/03/19 09:00
更新日時
2025/03/19 09:00
リアルアバター。今後けいはんな万博に向けてブラッシュアップされる

メタバース茶会も

「けいはんな学研都市」は、京都、大阪、奈良の3府県にまたがる京阪奈の緑豊かな丘陵に、関西文化学術研究都市建設促進法に基づき、建設・整備を進めるサイエンスシティ。50年前に発表された「成長の限界」に触発された元京都大学総長の奥田東氏が懇談会をつくり、人類社会が直面する課題の解決ができる研究都市を作ろうと生まれた。そんな同都市で、大阪・関西万博とも連携する「けいはんな万博」が413~1013日にかけて開催される。リアルアバターが都市内を走り回るなど都市万博ならではの見どころが満載。夢洲駅から学研奈良登美ケ丘駅まで大阪メトロ中央線一本で来られるとあって、万博の成果とレガシーを受け継ぐ「ポスト万博シティ」の期待が高まる。


「未来社会への貢献~次世代への解~」をテーマとした、けいはんな万博2025413日、けいはんなプラザ(京都府精華町)メインホールで開会式を開催。大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンへの出展など、連携を取りながら科学技術とともに描いた未来を体験・実感できるイベントを多数予定している。同万博運営協議会幹事長の河合智明氏(関西文化学術研究都市推進機構常務理事)は「大阪・関西万博と違うのは、住民が生活している都市のなかで未来社会の在り方を示していこうという部分だ」と話す。

具体的な取り組みとして「ロボット・アバター・ICT」、「ウェルビーイング」「スタートアップ」「サイエンス&アート」を表現するフェスティバルを開催する。

「ロボット・アバター・ICT」では人口減少社会のなかで、アバターとの共生を、実際の都市の中で体験できる取り組みを行う。具体的には、525日に精華大通り(同町)で、地元の高等学校のブラスバンドとリアルアバターが共演したり、リアルアバターが地元のファーストフード店へ買い出しに行き、電子決済で支払い、商品を届ける実証実験も行う。

■人と人のつながりが万博レガシー

613~15日、けいはんなプラザほかで「ウェルビーイング」をテーマに、食の未来(フードテックPF連携)などをアピール。発酵・茶・和食文化など産学官で開発した新食材や新技術成果が披露される。ほかに千玄室大宋匠の講演会と茶会も実施。メタバースを活用した「メタ茶(会)」が併設され、文化と科学の融合を象徴する。一般向けイベントだけでなくBtoB展示会の要素も。「けいはんな地域での研究成果を企業に結び付けたり、研究者との交流によるビジネス機会創出も目指す」(河合幹事長)という。

「スタートアップ」では、国内外の先端技術シーズを、実際の都市や住人の協力で実証し、その成果をけいはんな万博及び大阪・関西万博で披露。新たなビジネスチャンスにつなげる。

「サイエンス&アート」では、けいはんな万博のテーマ曲の創作や合唱、音楽公演や木津川アートとの取り組みを行う。「けいはんな学研都市の正式名称は関西文化学術研究都市であり、文化と科学技術の融合を地域住民と共に作り上げたい」(河合幹事長)とする。

河合幹事長は「我々は『拡張万博』と呼んでいるが、関西全体を盛り上げる取り組みにしたい。フェスティバルは大阪・関西万博のテーマウイークに連動するように設定しており、けいはんな地区のオープンラボやテックツアーも実施する。大阪・関西万博に来られた各国要人、ビジネスマンや研究者が、けいはんなを訪れていただければありがたい。そこで生まれた人と人のつながりこそ、万博後も残っていくレガシーとなる」と意気込む。

けいはんな万博河合さん.jpg

けいはんな万博運営協議会幹事長の河合智明氏(関西文化学術研究都市推進機構常務理事)

(日本物流新聞2025310日号掲載)