AIロボット協会設立、データ収集し基盤モデル公開へ
- 投稿日時
- 2025/04/25 09:00
- 更新日時
- 2025/04/25 09:00

WindowsでなくUNIXをつくる
昨年12月に設立した(一社)AIロボット協会(AIRoA〈あいろあ〉、理事長=尾形哲也・早稲田大学理工学術院教授)は3月27日、都内で設立会見を開いた。ITや通信インフラ企業、自動車、電機メーカーなどの正会員14社とベンチャー企業などの育成会員8社で構成し(3月24日現在)、産業の垣根を超えたオープンで大規模なデータ収集と基盤モデルの開発・公開を進める。これがロボット産業全体の革新的な技術開発と社会実装の加速につながるとする。
データやモデルはすべてオープンにするわけではなく、「一定量のデータを提供いただいた方に公開することを想定している」(乃木愛里子理事〈松尾研究所の経営戦略本部マネージャー〉)と言う。尾形理事長は「非営利団体として協調領域を用意する。Windows(使いやすさを重視した一般向けOS)でなくUNIX(安定性とカスタマイズ性を重視したプロ向けOS)をつくりたい。競争領域は各企業でつくってもらえれば」と話す。
(日本物流新聞2025年4月10日号掲載)