ブラザー工業は9月、中国・西安市の製造子会社(以下西安工場)でコンパクト立形マシニングセンタ「SPEEDIO W1000Xd1」の生産を開始した。同機種は中国での引き合いが増加しており、日本だけでなく現地で生産を行うことでリードタイム短縮につなげる。
SPEEDIO W1000Xd1は30番の立形マシニングセンタとしては最大クラスの広い加工エリアを持ち、大型部品の加工に対応する機種。これまではすべて愛知県の刈谷工場で生産し、中国向けに出荷していた。中国ではEV向けなどで大型の部品加工需要が増えており、加工エリアの大きい同機種の引き合いが増えている。「今まで以上に短納期での納品が可能になることで、中国の顧客に対する営業活動の強化につなげる」(同社)という。
(2022年11月10日号掲載)