OSAKAビジネスフェア、169の企業・団体が出展
- 投稿日時
- 2024/12/20 09:00
- 更新日時
- 2024/12/20 09:00
OSAKAビジネスフェア2024(主催:大阪信用保証協会)が11月22日、マイドームおおさかで開催。169企業・団体が出展した。
FA生産設備や検査装置を得意とする相光電子は、AIを用いた肩こり用の磁気健康商品の外観検査機を展示。同商品は切削で作られており「肌に直接触れるものなので傷やバリがあってはいけない。他にもくすみや剥がれも含め、これまで人がチェックしていたものを自動で行いたいという要望を受け、AIを用いたシステムを作った」(金丸聖代表取締役)とした。こうした技術を用いて大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオン(リボーンチャレンジ)に出展予定の未利用魚活用ソリューションの一部を手掛ける。
鳳凰機械工業は電力、製紙、化学工場のプラント工事に関するタンク、省力機(コンベヤ)、機械架台などをメインに扱っている企業だ。0.8㍉のステンレスの一枚板をレーザー加工し、「蟷螂」を造形。第32回優秀板金製品技能フェアの造形品の部でグランプリを受賞した同社。この技術を発展させ社名にちなんで鳳凰を制作し展示していた。
板バネを含む薄板金属部品のプレス加工などを行う昭和スプリングは、オリジナル商品の「スライド式スケールクリップ」を販売。直尺に取付ける事で、ポケットにクリップできる商品で、「新型コロナの影響もあり何か新しいことに挑戦しようと開発した。同じような製品はあったが、しっかりクリップできないものが多かった。当社の板バネの技術を活用し、その点を改善した商品で、アマゾンなどに出品し少しずつ販売も拡大している」(担当者)と話した。
従来のブラスト工法に代わるパルスレーザーによる塗膜除去を提案したのは平山工業。(一社)日本パルスレーザー振興協会をつくりレーザークリーニング「JPL工法」の普及に努める。「従来工法では砂などのメディアも含めて産廃となる。パルスレーザーでは産廃物を200倍以上圧縮できる。直工費は従来工法を上回るが、作業環境を完全養生しなくていいほか、クリーンルーム設置不要といった付帯費用が抑えられるのでトータルコストでの優位性を訴求している」(平山武夫代表取締役)と話した。
平山工業ブースに展示されたパルスレーザー照射機器「QFC-100」
(日本物流新聞2024年12月10日号掲載)