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インタビュー

RAMPF Group Japan Division Manager, Machine System 安永 昌史 氏

投稿日時
2025/03/27 13:00
更新日時
2025/04/02 15:09

ミネラルキャスティングのその後

JIMTOF2024で話題の一つとなったミネラルキャスティング。会場では10近いメーカーがミネラルキャスティングを搭載した機種を出品し、そこに足を止め説明員からじっくりと話を聞く来場者も多くいた。開催から4カ月経った今、JIMTOF後の反響などをミネラルキャスティングメーカーのRAMPF Group Japan Division Managerの安永昌史氏に聞いた。

――JIMTOFの反響はいかがでしたか。

想像以上の反響でした。ミネラルキャスティング(MC)メーカー様の出展やMCを搭載した機械の出品が多く見られたので、MCを目当てに来場したと話される方も結構いました。

――会場の雰囲気は。

歯車研削盤関連が一番ホットでしたね。工作機械業界全体でみると小さい分野かもしれませんが、その分野の中でMCが一つ非常に大きなトピックであったことは事実だと思います。

――JIMTOF後の引き合い状況は。

具体的にお声かけいただいている案件はいくつか出てきています。JIMTOFで各社の動きを見て、もともと興味・関心をお持ちだった方々のギヤが数段上がった印象を受けています。

――JIMTOF以前には「ミネラルキャスティング元年」といった言葉も出されていました。

若干楽観的な見方かもしれませんが、JIMTOFがMCにとって大きな契機になったことは間違いないと思います。


■25年は安定供給の年

――内製化でないとコストメリットがないといった声もありました。

ご指摘の通り、鋳物と比べるとMCは若干割高であるのは事実です。一方で、MCには機械性能の向上という側面に加えて、後加工や組立て工程を省力化できるメリットもあります。中堅中小のメーカー様の中にはこうした工程に人手不足感を滲ませている方も多く、総合的に見て評価いただけていると思います。

また、大手メーカーのように一定規模以上の生産量が見込めれば、材料価格を交渉できたりすると思いますが、物量が確保できない中堅中小企業だと内製化は逆に割高になる可能性もあります。

――課題はありますか。

業界で長らく使われてきた鋳物に比べて、MCは全くの未知の存在です。会期中には、どういうふうに使ったらどういう効果があるのかといった具体的な質問も多くいただきました。歯車研削盤のように業界全体の課題感とMCの持つ特性が非常に調和している場合もありますが、特にマシニングは種類やラインナップ数も多く、設計開発の方達は未知の素材をどの機種のどの部分に使うのが適切か頭を悩まされている様子でした。この部分に対して、我々から明確な指標の提示や提案が十分できていないことは課題だと思います。

――今後の展開について。

昨年まではJIMTOFに向けてとにかく実績を作っていく段階でした。今年はコンスタントに安定して製造していかなければならないステージに移行しました。お客様が要望する製品をしっかりと納めていくことが、今我々が一番重視していることです。


 

(日本物流新聞2025年3月10日号掲載)