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インタビュー

とうしょう 代表取締役 桶田 孝雄 さん

投稿日時
2025/02/13 13:50
更新日時
2025/02/13 13:56

アナログレコードブーム再燃
レコード盤が主役の斬新プレーヤー

数年前、アナログレコードの人気再燃が盛んに報じられた。時間に余裕のあった新型肺炎流行期の一過性のブームかと思いきや、2024年のアナログレコード生産数量は10年前の7・8倍の約315万枚。生産金額も80億円に迫る勢いで成長は加速している。波を捉えたアナログオーディオ機器メーカー・とうしょうの桶田孝雄代表に話を聞いた。

桶田代表が手に持つカセットプレーヤー「aiwa audio-G RCP3」も人気だ。「実は海外の方も買っていかれます」

「アナログレコードやカセットのブームは全然収まっていませんよ。むしろ伸びているくらいです。シニア層はもちろん最近は中、若年層にもブームは拡大しています」

そう話すのは、設立20年目を迎えるとうしょうの桶田孝雄代表。30年ほど前から雑貨品などの輸入販売を行ってきたが、低価格帯レコードプレーヤーの販売で成功したことをきっかけに設立。20年間、アナログオーディオ機器に絞って企画・開発から販売まで手掛けてきた。

2000年代から10年代にかけて、日系の大手音響メーカーや家電メーカーが相次いで音響機器領域から身を引いていく中、同社はシニア層をターゲットに、比較的安価なアナログレコードプレーヤーやカセットプレーヤーを販売し続けた。桶田代表は「今まで販売したレコードプレーヤーのアイテム数は日本で一番では」と振り返る。

10年ほど前から風向きが変わった。シニア層にしか受け入れられていなかったアナログレコードやカセットが、若者の関心も引くようになってきたからだ。

「今、アーティストが新しいアルバムを出す場合、CDではなくレコードとカセットを作ることが多いです。当社としても若い層が手に取りたくなる製品開発に力を入れています」

一方で、昨年には「50代以上の方であれば誰でも知ってる」懐かしの音響ブランド・aiwaブランドのアナログオーディオ製造・販売を開始。同ブランドにあこがれたシニア層の取り込みにも一層力を入れる。

「かつてあこがれの存在だったaiwaブランドを手に取りやすい価格で提供することで、年代の方の所有欲を捉えるとともに、ブランド価値を向上させていきたい」

■縦設置のレコードプレーヤー

そんなaiwaブランドの新作「aiwa 縦型フルオートリピートターンテーブル」は、かつてレコードに感じたであろう新しささえも感じる。

レコードを水平方向ではなく縦方向に設置することで、レコード盤を製品デザインの主役として取り込んだ斬新なデザインが特徴。従来のレコードプレーヤーが重厚な存在感から空間で浮いてしまう印象を受けたのに対し、眼を引きながらも現代のインテリアや生活に溶け込むことのできる「シニア層から若者まで幅広い年代が手に取りたくなる」製品だ。

見た目だけではなく機能も充実している。「日本では初めて」と言う完全自動でのリピート機能により、レコードの再生・停止・リピートをほぼ自動オペレーション化。そのため、レコード初心者でもボタン操作一つで使用でき、レコード特有の手間を煩わしいと感じる人や店舗での使用などにも向く。

「アナログレコードを求める方は、シニア世代でも若者世代でも少しレトロな懐かしさを欲しています。一方で、従来の重厚な製品ではとっつきにくい部分もある。本製品はBluetooth機能も搭載しているので、スマホと接続すればスピーカーとしても使用できます。手軽にレコードを取り入れていただきさらにファンを増やしていきたい」

時代を捉えたデザインと機能によって、先月の発売直後に初回の生産ロット分は完売した。今年の、販売目標は「年2万台」を掲げる。

最終面とうしょう.jpg

aiwa 縦型フルオートリピートターンテーブル」はレコードが主役のデザインと自動リピート機能が特徴



(日本物流新聞2025210日号掲載)