連載 ジダイノベーター~未踏に挑むスタートアップ一覧

ジダイノベーター Vol.26/IoTカメラとAI解析で巡回点検リモート化

目視による巡回点検が根強く残る保全の現場。環境による制約や属人性からの脱却が困難など、省力化が進まない現状に光明を灯すのが、バッテリー駆動、LTEネットワーク内蔵により電源・ネットワーク工事不要の完全無線型サーモグラフィIoTカメラと防爆I...

ジダイノベーター Vol.25/既存材料で製品ポテンシャルを向上

素材の構造や配置を適切に設計し、素材単体では実現できない機能性を付与するメタマテリアル。それを活用した独自の設計技術でモノづくりに新たな風を吹き込んでいるネイチャーアーキテクツ。 同社は東京大学発のスタートアップ。メタマテリアルの研究・開...

ジダイノベーター Vol.24/世界初 閉鎖型植物栽培装置を量産化

「金型の革命児」と言われた金型メーカー・インクスの血を引くスタートアップがある。世界の食糧問題の解決に向け閉鎖型の植物栽培装置「Culture Machine」を手掛けるプランテックス(東京都中央区、山田耕資社長)だ。 植物工場には大きく...

ジダイノベーター Vol.23/速さも精度も1台で担う国産3Dプリンター

マシニングセンタのように荒加工と微細加工でツールを使い分けるFFF方式の樹脂3Dプリンター。中価格帯の業務機では「国内初」という自動ツールチェンジ機能を備えた「Senju SV-04」(以下Senju)を、名古屋市中川区のAbeliaが1年...

ジダイノベーター Vol.22/廃プラ×次世代大型3Dプリンター

約3.5億㌧にも及ぶ世界の廃プラスチック総排出量(2022年時点)。60年にはさらにその3倍に達すると予想される。SDGs達成のためリサイクル促進やバイオプラスチック導入が進められているが、バイオプラの生産量は約220万㌧(22年時点)。需...

ジダイノベーター Vol.21/瞬時にEVバッテリーの残存価値評価

電気自動車(EV)の更なる発展のためには、リセールバリュ(残価率)の明確化による中古市場の確立が重要だ。「EVには乗ってみたいが、売るとき二束三文だからなー」と二の足を踏む向きは多い。

ジダイノベーター Vol.20/軌道走行も可能なAMR

AGV/AMRが乱立する今、どの製品もそんなに変わらないとお考えではないだろうか。2020年設立のLexxPlussが手掛ける次世代搬送ロボット「Hybrid-AMR」には、積極的に選びたくなる特長がある。 Hybrid-AMRは、自律走...

ジダイノベーター Vol.19/高効率発電で静かな小型風車

世界における再生可能エネルギーの約50%を占める風力発電。脱炭素社会実現に向け太陽発電と並び、今後の伸長が目される。しかし平均風速や台風による暴風などで発電コストが高くなる日本では、風力発電は数%に留まる。 2030年には国内の風力発電市...

ジダイノベーター Vol.18/原子力機構で生まれたコア技術

スマホからEVまで、いまや人々の生活に欠かせない必需品となったリチウムイオン電池(LIB)。調査会社の富士経済は、LIB世界市場は2025年に2020年比1.8倍以上となる12兆3315億円に成長すると見込んでいる。

ジダイノベーター Vol.17/『落ちこぼれ』CO2吸収材で起業

2022年11月創業のスタートアップ企業「ベホマル」。非常勤1人を除けば西原麻友子社長だけの小さな企業が第8回滋賀テックプラングランプリで最優秀賞と企業賞2つをトリプル受賞した。大気中から二酸化炭素(CO2)を吸脱着するプラスチック製品「D...

ジダイノベーター Vol.16/「近接覚センサ」でロボットの指を知能化

カメラを用いた視覚センサやヒトの指の感覚を模した触覚センサが広く普及した。ロボットができることも飛躍的に増えたが、まだ万能とは言えないだろう。例えばカメラは透明物や鏡面体を認識できず、触覚センサは野菜などの柔らかい物を検知する前に傷つけてし...

ジダイノベーター Vol.15/プリント基板製造のニュースタンダードへ

プリント基板の一種であるフィルム状のフレキシブル基板は、自在に屈曲でき、PCやモニター等の電子機器の小型化に寄与する部品だ。その市場規模は2033年まで年間成長率10%超の拡大が見込まれている。 しかし「銅を積んで削る」従来の製法はムダに...

ジダイノベーター Vol.14/かくれフードロス削減で持続可能な社会構築

「食品ロス」や「フードロス」という言葉は、飢餓や環境問題が話題になるたびに注目を集めてきた。しかし、農林水産省の調査によれば、食品ロスはコロナ禍にあった2020年度でも520万トン以上も発生しており、削減に向けた取り組みの成果は十分とは言え...

ジダイノベーター Vol.13/コア技術+αを指向し、市場を広げる

重労働軽減を目的に生まれたアシストスーツ(装着型動作補助装置)の市場が伸びている。認知が進むなか、利用分野が介護から農業、製造、物流、建設現場などへと広がっている。富士経済は調査(21年版)で、2020年時点の世界市場51億円が25年に同1...

ジダイノベーター Vol.12/ガスを操るナノ素材をデバイス化 

世界中で削減が叫ばれるCO2と、資源として注目される水素・アンモニア。共通点はいずれもガス(気体)であることで、つまりガスを自在に回収・貯蔵できれば脱炭素と資源問題を解決する有効な手立てになる。この夢のような話を「MOF(モフ)」という素材...

ジダイノベーター Vol.11/テスラを追い越せ、自動運転EVメーカー目指す

「テスラを追い越す」、壮大な目標を掲げ、完成車メーカーを目指すスタートアップ企業「Turing」。2025年に100台、30年に1万台の自動運転の電気自動車(EV)の製造・販売を目標に掲げる。その第一歩として3月3日、自社開発のAI自動運転...

ジダイノベーター Vol.10/再エネ蓄電池の爆発的普及実現へ

2021年3月の設立から約2年で、調達資金額の累計が100億円を突破したパワーエックス。伊藤正裕取締役兼代表執行役社長CEOは「我々が目指すのは自然エネルギーの爆発的普及。資金は、主に工場の設備投資や研究開発、そしてベストな人材を集めること...

ジダイノベーター Vol.9/人との繋がりが最大の武器

「他社製FFF(熱溶解積層)方式3Dプリンターと比べて、一番苦手な素材であっても2倍以上の造形速度」 真に速い3Dプリンターを目指し、グーテンベルクが開発したのが樹脂素材向けFFF方式3Dプリンター「G-ZERO」だ。とにかく活用しやすい...

ジダイノベーター Vol.8/製造現場特化のスキル管理ソフト

国内製造現場は自動化、DX化待ったなしといった状況だ。製造に直結する設備や機器の置き換えが進む一方で、人材の育成や管理については従来通りの方法をとっている現場が多いのではないだろうか。 

ジダイノベーター Vol.7/ヒューマノイド技術を物流ロボットへ

旺盛なEC需要と人手不足を受け、物流業界に参入するロボティクス企業が増えている。9月の「国際物流総合展2022」でもAMRを筆頭に様々なロボットが披露され、さながら「ロボット展」のようだった。ただAMRはハード的な参入障壁が比較的低く、とも...

ジダイノベーター Vol.6/非GPS空間でのドローン自動飛行を目指す

(国研)産業技術総合研究所(産総研)の技術移転ベンチャー・サイトセンシングは非GPS環境下(屋内や地下などGPS信号が届かない場所)でも位置情報を把握できる測位技術を基に位置情報事業を手がけている。

ジダイノベーター Vol.5/プラットフォーマーは物流に攻勢

今春、64億円超をゴールドマン・サックスらから調達し、世間の耳目を集めたスタートアップ・ラピュタロボティクス。モーハナラージャ・ガジャン代表取締役CEOは、「ロボティクス・プラットフォームでロボットの活用環境にさらなる柔軟性を与えたい」と力...

ジダイノベーターVol.4/労使双方のコストを大幅削減

国内における深刻な労働力不足の解消を目指し、2019年に設けられた在留資格「特定技能」制度。その活用が進んだ現在、多くの業種において外国人労働者が活躍している。

ジダイノベーター Vol.3/要件定義めぐる争いに終止符を

ロボットを始めとする自動化システムが急速な発展を遂げている。しかしそうした設備の導入時に、その出来・不出来を左右するのは今も昔も要件定義の正確性だ。仕様の認識に齟齬があれば、最新鋭の設備でも効果を発揮することは難しい。