連載
ファザーマシン2/Chapter48
- 投稿日時
- 2025/05/23 14:26
- 更新日時
- 2025/05/23 14:31
脱サラそして初キャンプへ
みなさん、こんにちは。工業系YouTubeチャンネル、なんとか重工のとんこつです。今回は、「初キャンプ編」をお送りします。
会社員を辞めて、ずっと憧れていたキャンプをようやく始めることにしました。当時すごく流行っていたのもありますが、大人になってから一度もキャンプをしたことがなかったので、どうしても体験してみたかったんです。

キャンプ場で見た朝陽は最高でした
退職日が決まり、「キャンプをする!」と決意。そこから少しずつキャンプ道具を集めはじめました。
雑誌を読み漁り、ネットのレビューを徘徊し、あれこれと迷い悩む……。そして見事に、いくつかサイズを間違えて買ってしまいました。でも、そんな時間も含めてすごく楽しかったです。
人とあまり被りたくない性格なので、選んだテントはちょっと変わった「Coleman Cobra22」。スタイリッシュでコンパクトですが、設営には少しコツが要るタイプ。早く慣れるために、近所の公園でこっそり設営の練習もしていました。
バーナーは日本製。おなじみ新富士バーナーさんの「SOTO シングルバーナー」。これも非常に使いやすく、買って大正解。
あとはマットにシュラフ、チェア、テーブル、ライト、靴などなど……。初期費用こそかかりますが、一式そろえれば意外とその後の出費は少ないのもキャンプの魅力です。
そして迎えた初キャンプ当日。バイクキャンプだったのでパッキングにかなり手こずりましたが、なんとか荷物を詰め込み無事出発!
一緒に行ったのはケロさんと、お世話になっていたオーエスジーの担当者の方。場所は愛知県豊田市にある「三河高原キャンプ場」。隣に牧場もある、整備されたとても綺麗なキャンプ場です。山の上にあるため、山道を横目にバイクで颯爽と駆け抜けながら向かいました。
■タイパより大事なもの
到着後、とりあえず荷物を降ろしてテント設営。事前に練習していたものの、向きをミスってしまい、結局2回やり直す羽目に…。
特別なことは何もしません。でも私にとっては、その自然に囲まれた空間そのものが、すでに非日常で十分に特別でした。ただ、お酒を飲んで、キャンプ飯を食べて、喋って、そして寝るだけ。会社という、ある種の「縛り」から解放された私は、終始どこかふわふわした気持ちでそこにいました。
もちろん、慣れないテントではなかなか寝付けず、しっかりキャンプの洗礼も浴びました(笑)。
そして翌朝。鳥のさえずりに起こされて、テントのチャックを開け外に出ると、そこには綺麗な朝陽が。あの瞬間のことは、今でもはっきり覚えています。
毎日、必死に働いてお金を得る。
生きていくには、もちろんそれも大切なこと。でも、この世界はもっと美しくて、決して仕事やお金だけじゃない。それに気づけたのは、きっと--必死に働いてきたからこそなんだと思います。
「タイパ」だの「効率」だのと騒がれていますが、今の人類に本当に必要なのは、タイパを無視した“無の時間”です。仕事に追われて「モームリ!」ってなったら、一度、大自然の中でキャンプしてみてください。何か大事なものを思い出させてくれるかもしれません。
ちなみに帰りはというと、心は癒された反面、身体はしっかり疲労困憊。バイクだし、寝不足だし。でも、それすらも含めて良い思い出になりました。
次回もお楽しみに!
(日本物流新聞2025年5月25日号掲載)

工業系YouTuber【なんとか重工】とんこつ
工業系YouTubeチャンネル【なんとか重工】を、相方のケロと2人で運営。旋盤やフライス、マシニングに溶接機、3Dプリンターなどを活用して自分たちが作りたいモノを作るチャンネル。登録者数は12.9万人(2025年5月23日現在)