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ファザーマシン2/Chapter32

プロの撮影技術を間近で学ぶ

皆さん、こんにちは。工業系YouTubeチャンネル、なんとか重工のとんこつです。

今回は、「映像制作の課題その3」をお送りします。

那須さんとケロさんと3人で焼肉打ち上げ!

コラボ当日、天気は快晴。お昼前、那須さんが勤め先の工場に到着しました。那須さんが運転してきた大きな車の後部には、機材がぎっしりと詰め込まれていて、それを見た私とケロさんは思わず「これがプロか」と驚きを隠せませんでした。

工場内を簡単に案内し、撮影時に工場の照明を使うか自然光にするかを検討していました。光源はあればあるだけ良いと思っていましたが、どうやら違ったようです。

どこをどんな風に切り取るかは、実際の機械の動きを見ながら決めていくようで、私たちには日常的な動作が那須さんには非常に新鮮に映る様子。「今の動きいいですね!もう一度お願いします!」と、那須さんが楽しそうにカメラを回す姿が印象的でした。

工場内は機械やエアーの音で騒がしいため、人の声を拾うのは難しい場面が多々ありますが、そこはプロ、しっかり別途マイクを使って音を収録されていました。

そして待望のジンバルを使うシーンでは、どのように使うのか興味津々で見守りました。正面から、下から、横から、あらゆる角度で最良のシーンを狙う那須さんの撮影手法には

「そんな所から撮るの?」と終始驚かされっぱなしです。

撮影はおそらく2~3時間程度(正直覚えていませんが)で終了。翌日には、完成したマイクマウントを那須さんに見ていただきました。

那須さんの希望通りに仕上がった製品を見て、とても満足そうな表情をされ、その表情を見たケロさんも嬉しそうに微笑んでいたのが非常に印象に残っています。

この瞬間、「やっぱりものづくりって良いな」と改めて感じました。

■普段の職場が恰好良く!

しかし、ここで終わりではありません。工房に移動して、完成した部品にアルマイト処理を施します。そしてここからが、なんとか重工の動画です。

那須さんにもご出演いただき、実際にアルマイト処理を体験してもらいました。初コラボ、しかも超マニアックな内容で、那須さんには無茶なお願いだったかもしれませんが、終始楽しそうに取り組んでいただけました。この2日間は、撮影されながら部品を製作し、合間には撮影テクを教わり、私たちはそのお返しにアルマイト処理を教えるという非常に濃密な時間でした。撮影後には3人で焼肉屋さんで打ち上げを行い、ここでも大いに盛り上がりました。

たった2日間でしたが、業種が違ってもYouTubeとカメラを通じて深く繋がることができ、本当に楽しかったです! そして、那須さんが編集した動画を見たとき、衝撃が走りました。普段見慣れている同じ工場、同じ機械が、全く違ったカッコ良さで映し出されていて、何度も見返してしまいました。

どこを切り取っても素晴らしい映像が映っていて、「これがプロか」と、言わざるを得ません。同じ場所で同じような機材を使っているのに、映像の仕上がりはまるで別次元。まだまだ私たちは映像の世界に足を踏み入れてすらいなかったんだと痛感しました。那須さんの動画は『なんとか重工にα6400のマイクマウントを作ってもらおう!』で検索してみてください。

深すぎる映像の世界。ものづくりも負けていませんが。今回はここまで。次回もお楽しみに!


■著者紹介
工業系YouTuber【なんとか重工】とんこつ
工業系YouTubeチャンネル【なんとか重工】を、相方のケロと2人で運営。旋盤やフライス、マシニングに溶接機、3Dプリンターなどを活用して自分たちが作りたいモノを作るチャンネル。登録者数は12.5万人(2024年9月25日現在)


2024925日号掲載)