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ファザーマシン2/Chapter30

見てもらえる映像作りを目指して

皆さん、こんにちは。工業系YouTubeチャンネル、なんとか重工のとんこつです。

今回は、「映像制作の課題」をお送りします。

もっと多くの人に「なんとか重工」を見てもらうにはどうすればいいのか。特に、海外のユーチューバーと比べると、映像のクオリティや迫力に不満を感じていました。

こちらがジンバルです。ブレ抑制には良いのですが重たい!

当初からそれなりにちゃんとした機材を使っていたので、もっと良い映像が撮れるはずだと思っていたんです。

しかし、以前バズったビスマス結晶の動画に、「手ブレが酷くて酔った」というコメントがたくさん寄せられていました。たとえ内容が良くても、視聴者に気持ちのいい映像体験をしてもらえないとチャンネル登録や、他の動画の視聴に繋がらないと実感し、手ブレを抑える方法を色々と調べてみることにしました。

まずは、三脚。普段から使っていたので、安定した映像が撮れることは分かっていましたが、三脚だと被写体に急に近づいたりできなくて、どうしても臨場感が欠けてしまいます。

苦情が寄せられた動画は三脚を使わず手持ちによる撮影でした。興奮もしていたので、今見ても酷い手ブレです。

そこで、次に考えたのがジンバルの導入です。ジンバルは、カメラを安定させるための装置で、3つの軸(ヨー、ピッチ、ロール)で構成されています。これらの軸が回転することで、カメラがどの方向に動いても、常に指定した方向を保つことができます。

また、ジャイロセンサーも組み込まれており、手持ち撮影でも手ブレを抑え、滑らかな映像の撮影が可能です。

■プロの映像制作に学ぶ

そしてちょうど同じ頃、ケロさんはドローンの導入を考えていました。当時はバイク系の企画も多くやっていたので、空からの迫力ある映像が撮れれば、演出の幅が広がり、動画のクオリティも向上するだろうと考えたそうです。

数日後、注文していたジンバルが届きました。最先端の機器を手にしてワクワクしていましたが、実際に使ってみると、思ったようにうまく使いこなせませんでした。もちろん手ブレは収まりましたが、設定が難しく機材もかなり重たくなってしまい使い所に困っていました。

そんな時、ケロさんが「動画っ校」というYouTubeチャンネルを見つけ教えてくれました。このチャンネルは映像制作を学び、ストーリーを伝える技術を一緒に高めよう!といった内容で、プロの映像クリエイターである那須裕介さんが運営していました。

正直なところ最初に動画を見たときは「なんかうさんくさいな」と思ったんですが(笑)、那須さんの映像制作のスキルや教え方が本当に素晴らしくて、気づいたら時間を忘れて動画を次々に見てしまいました。

映像制作はカメラだけでなく構成や照明、音声などが複雑に絡み合っています。例えば、テレビ番組はカメラマンや照明技師、音声スタッフ、ディレクターなど、各分野の専門家がチームになって作り上げているものです。

でも、YouTubeではほとんどのクリエイターがそれを1人や少人数でやっています。クオリティは落ちて当然だ。そんな風に思っていましたが、那須さんは違います。たった1人でも映画ばりのバキバキの映像を制作していました。

この人に映像を教わりたい!私とケロさんは思いました。今回はここまで。次回もお楽しみに!

2024825日号掲載)