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ファザーマシン2/Chapter24

「モノづくりインフルエンサー」への道

みなさん、こんにちは。工業系Youtubeチャンネル、なんとか重工のとんこつです。

今回は、「インフルエンサー?編」をお送りします。

収益化が認可された際にGoogleから届く書類です

SNSでの活動が盛んになると、必然的に世間への影響力も増してきます。本名は伏せていたとしても顔を公開しているので、住所を特定されたり、街中で写真を撮られたり、声をかけられることがあります。あ、私はJIMTOFなどの展示会でしかお声かけいただいたことはありません(笑)。

基本的に工場やその敷地内で撮影を行っている私たちですが、工房外で撮影を行う場合、撮影許可や企業に協力を依頼することがあります。ここでも重要になってくるのがやはり影響力です。登録者数が少ないとそもそも協力して貰えなかったり、費用が発生したりしますが、登録者が多いと逆に企業側からの依頼、いわゆる案件が来たりします。

そんな中、20185月頃、まだ登録者数2000人程度で、ユーチューバーもごく一部の有名な方しか認知されていない頃だったと思います。ケロさんが自作されたマフラーの性能をシャーシダイナモで測定するという企画を思いつきました。

これを撮影するために、ビッグバイクのカスタムショップとして有名な「しゃぼん玉」さんにご協力いただきました。ツテがある訳でないのでホームページからの問い合わせでしたが、快く引き受けてくださり、通常見ることができないアングルの素晴らしい映像を撮ることができました。

この件をきっかけに私も外に目を向けてみることにしました。当時、ホームセンターのカインズに良く通っていました。いつもはねじや木材を購入するだけですが、ある日、店舗の隅に立派なDIYコーナーがあるのを見つけました。

■企業の協力を得ながら…

カインズ工房という名の空間は木工を行うだけのスペースではなく、溶接機やプラズマ切断機、さらには3Dプリンタやレーザー加工機もあるFabスペースでした。

「これは世のDIY好きに伝えねば!」と思い、さっそく店員さんに声を掛けます。

とんこつ「ユーチューバーのなんとか重工という者なんですが、こちらの施設を取材させていただけませんか?

店員さん「??

まあ当然そうなりますよね(笑)。ちなみにその場ですぐ撮影したいと言った訳ではなく、あくまでも交渉段階のお話です。

一瞬戸惑われた店員さんから「広報に伝えてみます」と回答をいただき、名前とメールアドレスを伝えて店を後にしました。その後、メールでYouTubeチャンネルや企画の説明を行い、無事に承認がおりて撮影させていただくことができました。

こうした撮影は今でこそ当たり前になってきましたが、撮り直しができないというプレッシャーや、また、せっかく受けていただいたので、自分たちだけが良い思いをするのではなく、視聴者がお店に行きたくなるような動画を制作する必要があります。

無名の時代でも、こうして協力を得られるのは非常にありがたく、真面目なYouTubeチャンネルを運営していて良かったと思う部分です。

最近では「迷惑系ユーチューバー」と呼ばれる人も増え、施設によってはユーチューバーと聞くだけで断られることもあるそうですが、着実にインフルエンサー? としての道を歩んでいくなんとか重工でした。

次回は、工房お引越し編です。お楽しみに!

2024525日号掲載)

工業系YouTuber【なんとか重工】とんこつ

工業系YouTubeチャンネル【なんとか重工】を、相方のケロと2人で運営。旋盤やフライス、マシニングに溶接機、3Dプリンターなどを活用して自分たちが作りたいモノを作るチャンネル。登録者数は12.4万人(2024年5月24日現在)