産業潮流
芝浦機械、韓国Tier1よりギガキャスト対応の超大型ダイカストマシン受注
- 投稿日時
- 2025/05/15 09:00
- 更新日時
- 2025/05/26 14:13
芝浦機械が同社初となるギガキャスト対応の超大型ダイカストマシンの製造に乗り出した。国内ではUBEマシナリーに続く参入となるが、国内外におけるダイカストマシン世界トップシェアを誇る同社がこのジャンルにおいてどのような強みを見せるのだろうか。

芝浦機械のギガキャストマシン「DC12000GS」(イメージ図)
芝浦機械は韓国自動車部品メーカー・ソジンシステムのベトナム工場より、型締力1万2000㌧の超大型ダイカストマシン「DC12000GS」2台を正式受注した。国内工作機械メーカーによる海外企業からの超大型ダイカストマシン受注、輸出は初のケースとなる。
現在、ギガキャストを導入している多くの自動車メーカーは数千㌧クラスのマシンでフロントアンダーボディ、リアアンダーボディ、バッテリーケースをそれぞれ成形する手法が取られている。だが、「DC12000GS」の納入先では車体下部のパーツにとどまらず、車体のボディパネルの成形も視野に入れているという。
「DC12000GS」の総重量は1000㌧を超えるとあり、本体の組み付けはベトナム現地で行われる。部品は同社のダイカストマシン製造拠点である相模工場や海外の協力工場で製造する。
今回の受注を機に同社では今後、6000~9000㌧の超大型ダイカストマシンを中心に年間10台の生産を目指す。加えて、同社独自の技術をベースとした機械の大幅ダウンサイジングを目指していく構えだ。
(日本物流新聞2025年5月15日号掲載)