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業界統計

9月の工作機械受注、11%増の1391億円

投稿日時
2025/10/24 16:44
更新日時
2025/10/24 16:45

(一社)日本工作機械工業会(坂元繁友会長=芝浦機械社長)が10月21日発表した9月の工作機械受注額(確報値)は、内外需あわせた総額で前年同月比11.0%増の1391億4600万円だった。

うち内需は前年同月比5.1%増の436億4500万円。6カ月ぶりに400億円を超えた。業種別にみると航空・造船・輸送用機械(211.3%増)以外が鈍く、内需総額が例年よりもやや低い水準となった。日工会・坂元会長は好調な航空・造船・輸送用機械について「造船はもちろん伸びる。航空機もこの数年の停滞時の受注残をこなすので生産がひっ迫している。投資意欲が高まっている防衛関連も含まれているため、(好調さは)継続していきそう」とコメント。

外需は同13.9%増の955億100万円。地域別にみると、北米は295億円。一般機械や自動車が落ち着いた一方で、電気・精密、航空・造船・運送機会が好調。欧州は155億円と増加傾向にあるものの、170億円水準で推移していた昨年から見ると勢いを欠く。アジアは496億円と2カ月ぶりに450億円を超えるなど一般機械、自動車が増加した。

内需低迷の理由について日工会の坂元会長は「自動車が主な理由。関税やEV関連の迷走もあり投資が先送りになっている。一方で、会員企業からは9月で底を打ったという見方も示された。浮揚すれば波及効果は大きい」と期待を示した。また、年初に掲げた今年の年間受注目標1兆6000億円について「厳しい数字」としながらも、「見通しでは97%くらいまで進捗が進んでいる。据え置きたい」とコメントした。

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(日本物流新聞2025年10月25日号掲載)