業界統計
8月の工作機械受注、6.4%減の1253億円
- 投稿日時
- 2024/11/13 09:41
- 更新日時
- 2024/11/13 09:43
国内、欧米からの需要減響く
(一社)日本工作機械工業会(会長=稲葉善治ファナック会長)が10月24日発表した8月の工作機械受注額(確報値)は、内外需あわせた総額で前年同月比6.4%減の1253億6000万円だった。受注総額は2カ月ぶりの1200億円超も内外需ともにやや勢いを欠く結果となった。
うち内需は前年同月比7.8%減の415.3億円。年度半期末効果で前月比より3割近く増加したものの、2024年3月(493億円)の水準に比べると伸び悩み感は否めない。業種別では精密機械(同50.1%増)、金属製品(同29.0%増)、航空機・造船・輸送用機械向けが23.6%増と伸長した。一方で、建設機械(56.3%)、金型(50・0%)が落ち込んだ。
外需は同5.7%減の838.3億円。アジアは堅調維持も、欧州、北米は9月としては2021年以降では最も低い数字となった。アジアは好調だった中国からの需要が一息も7カ月連続の250億円超と高水準を維持。ベトナム(20億円超)、インド(50億円超)も堅調を持続している。
日工会・稲葉会長は「EVかハイブリッド車かプラグインハイブリッド車か、自動車各社のプロジェクトが定まらず、日米欧で依然として厳しい状況が続いている」と述べた。
(日本物流新聞11月10日号掲載)