業界統計
7~9月の産業用ロボット、受注が5期連続増
- 投稿日時
- 2025/11/10 16:57
- 更新日時
- 2025/11/10 16:58
アジア向け大幅増
(一社)日本ロボット工業会(会長=橋本康彦・川崎重工業社長)が10月23日まとめた会員統計による7~9月の産業用ロボット受注・生産・出荷実績によると、受注額は前年同期比25.9%増の2219億円(5四半期連続増)、生産額は同20.7%増の2073億円(4四半期連続増)だった。受注状況について工業会は「引き続き電子部品実装機が強い伸びを示したほか、マニピュレーティングロボットは垂直多関節ロボットが堅調だった」と言う。

出荷額(国内向けと輸出)は同19.8%増の2168億円(3四半期連続増)だった。出荷額の2割弱を占める国内向け(同16.7%減)は依然として勢いがなく、主要な電気機械製造業、自動車製造業向けで減少した。輸出は電子部品実装用が旺盛な需要を背景に、中国やベトナムを中心にアジア地域で大きく増加。同地域向けでは半導体用も好調さが継続した一方で、溶接用は急激な減速となった。
(日本物流新聞2025年11月10日号掲載)