1. トップページ
  2. 業界統計
  3. 7月の工作機械受注

業界統計

7月の工作機械受注

8.4%増の1239億円 外需中心に回復傾向

(一社)日本工作機械工業会(会長=稲葉善治ファナック会長)が8月22日発表した7月の工作機械受注額(確報値)は、内外需あわせた総額で前年同月比8・4%増の1239億4200万円だった。受注総額は3カ月連続で前年同月を上回り、外需中心に回復傾向が見られる。

うち内需は前年同月比9・3%減の357・0億円。前月のまとまった受注の剥落等もあり、2カ月ぶりに400億円を下回った。業種別では航空機向けが同340・1%増と大きく伸長。電気・精密(同44・6%増)がこれに続く。一方、自動車(同24・8%減)及び自動車部品(同34・2%減)が振るわず、日工会では「EV投資の見直しが続いている」と見ている。  

外需は同17・7%増の882・4億円。2カ月ぶりの900億円割れも3カ月連続の850億円超と高水準を持続している。主要3極では大型受注のあった北米のみ前月比増加だった。  

日工会・稲葉会長は「第4四半期に多くの会員が増加を予想している一方で、国内の中小企業は修理や改修でしのいでおり、新しい設備導入を積極的に行っている大企業や中国勢に比べ競争力に欠く。中堅中小が競争力を維持できるような仕組み作りが必要」と語った。