業界統計
1〜3月の産業用ロボット、受注が3期連続増
- 投稿日時
- 2025/05/15 09:00
- 更新日時
- 2025/05/15 09:00
「内外需とも着実な回復」
(一社)日本ロボット工業会(会長=橋本康彦・川崎重工業社長)が4月24日まとめた会員統計による1〜3月の産業用ロボット受注・生産・出荷実績によると、受注額は前年同期比32.2%増の2091億円(3四半期連続増)、生産額は同22.2%増の1986億円(2四半期連続増)だった。受注状況について工業会は「前四半期に続き電子部品実装機が強い回復を示したほか、垂直多関節ロボットを中心としたマニピュレーティングロボットも同様の傾向を示した。内外需ともに着実な回復が見込める」とする。

出荷額(国内向けと輸出)は同16.5%増の2018億円(8四半期ぶり増)だった。国内向け(出荷額の26.9%)は電気機械製造業、自動車製造業向けの主要用途で減少が見られたものの、全体としては2ケタの増加に。用途別ではスポット溶接用や半導体用などが大きく増加した一方で、アーク溶接用が大きく減少。輸出(出荷額の73.1%)はアジア向けが中国を中心に増加し、実装用は1年を通して前年同期を上回ったほか、溶接用や他用途も堅調だった。北米向けもマテハン用、溶接用中心に増加し、7四半期ぶりに増加に転じた。一方、欧州向けは2020年水準にまで落ち込んでいる。
(日本物流新聞2025年5月15日号掲載)