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三和シヤッター工業、冷食需要増でニーズ急騰の断熱シャッター

投稿日時
2026/01/19 09:00
更新日時
2026/01/19 09:00
断熱スライダー(奥)と断熱クイックセーバーTR(左手前)の併設例

倉庫や工場で使われるシャッター。その役割は単なる開閉にとどまらない。国内トップメーカー・三和シヤッター工業は、断熱や浸水対策、快適な空間づくりまで幅広く対応する商品を展開する。

近年、日本の夏は記録的な猛暑が続き、倉庫や物流施設における温度管理の重要性が一段と高まっている。施設内の温度上昇は、保管商品の品質劣化に直結するだけでなく、働く人の作業環境の悪化による生産性低下や熱中症リスク増大、空調機器の稼働による運営コスト上昇といった課題を招く。このため、外部からの熱侵入を防ぐソリューションへの関心が高まっている。

三和シヤッター工業の「Re-carbo(リカーボ)」シリーズは、省エネ・CO2排出量削減に寄与する高断熱商品・サービス群だ。独自の算出方法を定め商品や条件ごとに具体的にCO2排出削減量を示せる点が特長となっている。

なかでも、チルド帯マイナス5℃から対応可能な高断熱OSD(オーバースライダー)は、冷凍食品やチルド商品の消費拡大を背景に、冷凍冷蔵倉庫のトラックバースなどで採用が進んでいる。

パネル厚を従来品の60ミリから80ミリに変更し、熱還流率を0.68W/(㎡・K)〕から0.484W/(㎡・K)〕(スチールタイプTS80)に向上したことで、室温0℃以下の環境でも使用可能とした。

■断熱性付与したシートシャッター

こうした倉庫や工場では、屋外からの熱侵入を防ぐだけでなく、屋内のゾーンごとの温度管理も欠かせない。管理が不十分な現場では、保管商品表面に結露が発生し、品質劣化やカビの発生につながることがある。さらに、開口部は冷房や暖房の熱移動が活発なため、開口部の断熱性能を向上させることで、空調効率アップによる職場環境改善にもつながるなど、経営リスク、労働安全衛生の面からも開口部の商品選びは重要になる。

シートシャッター「断熱クイックセーバーTR」は、シートの内部材にアルミ箔を貼り付けた2層のエアキャップを使用することで、開放速度が毎秒0.8m、閉鎖速度が同0.5m、熱還流率が215W/(㎡・K)〕(サッシ断熱性能等級:H-5相当)の「高速・高頻度開閉」と「断熱性能」を両立したシートシャッター。一般的なオーバースライダーでは開閉速度が足りず、シートシャッターでは断熱性能が足りない現場での活用が進み、既存のシートシャッターからの置き換えニーズも期待される。

三和シヤッター工業は保管品質の担保や労働環境の改善、環境負荷低減といった空間にまつわる課題解消を独自のソリューションで支えている。

(日本物流新聞2026110日号掲載)