UBEマシナリーは「世界最大」という型締力5500トンの超大型電動射出成形機「5500emⅢ」を発売した。同社はギガキャストに対応した型締力9000トンの超大型ダイカストマシンを2024年に上市している。自動車の電動化に伴う軽量化ニーズで外板ボディパネルや車体下部の空力部品など大型樹脂部品の需要が急拡大しており、射出成形機も超大型機を投入した形だ。

5500emⅢのほか型締力5000トン機をラインナップに加え、同3500トン、3000トン機をフルモデルチェンジして「emⅢシリーズ」として刷新した。従来の電動成形機より消費電力を20%超低減（同社比）。離型動作に型開閉ボールねじを採用したことでドライサイクルを従来比30%縮め、ドライサイクルで「業界最速を実現した」とする。前シリーズからマシン全長を短縮し「業界最小クラス」を達成した。

超大型機の追加により同シリーズは1050トンから5500トンまでをカバー。上述の自動車部品に加え、二輪車や家電、住宅設備もターゲットにする。同社は「今後もさらなるラインナップの拡充を視野に入れる」とする。

（日本物流新聞2025年11月10日号掲載）