大物測定物を切断せずに試験可能
ミツトヨ(沼田恵明社長)は、ロックウェル硬さ試験機「HR?600」シリーズを発売した。大型で重量のある測定物を、切断することなく、テーブルに積載して試験できる。初年度の国内販売台数は50台を見込む。
従来の試験機から一新し、同社初のヘッド移動型で、210ミリの移動範囲、10ミリ毎秒の駆動速度を実現。押し込み深さ計測機構にコンタクタ方式を採用し、試験精度を向上した。「測定物表面からのくぼみ深さを計測するため、より正確な試験が可能」(同社)。
1台でロックウェル硬さやブリネル硬さ試験など、様々な硬さ試験にも対応可能な上、プラスチック硬さ試験も実施できる。
電動X軸ステージ搭載機ではパートプログラムとの組合せにより、複数箇所・複数測定物の自動ロックウェル多点試験が実施できる。PC TYPEは搬送装置やシグナルタワーと連携すれば、ワーク搬送を含むロックウェル硬さ試験の全自動化が可能という。
そのほか、硬さスケールの直接選択や複数点の試験結果の解析に役立つ統計演算機能など、測定・解析に便利な機能を多数搭載した。「利便性がアップし、測定や解析の時間短縮などの効率化に寄与する」(同社)。
(2019年11月10日号掲載)