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山善、ヒューマノイドロボ専用施設を来春開設

投稿日時
2025/10/21 09:00
更新日時
2025/10/21 09:00

株式会社山善

INSOL社と連携

山善は101日、ヒューマノイド(人間に似せた形状の)ロボット向けに最適化された「ヒューマノイド・フィジカルデータ生成センター」(=写真、イメージ)の構築プロジェクトに参画すると発表した。このプロジェクトは同社が今年4月から業務提携しているINSO

L-HIGH(東京都千代田区)が主催するコンソーシアム型の取り組み。山善はヒューマノイドロボットの社会実装を加速させるため、製造・物流・ロボティクス分野の先進企業に対してプロジェクトへの参加を呼びかけ、業界を横断して連携する考え。

ヒューマノイドロボットが自律的に作業を行うには、動きの「学習データ」を大量かつ高品質に蓄積することが欠かせない。多くのロボットで様々な動きを記録し、集めたデータを整理・分類する仕組みが必要になる。このプロジェクトでは海外メーカー製ヒューマノイドロボットを最大50台稼働させるセンターを来春、構築する予定。山善は年内に10社の参画を目指し、各業界の大手企業と交渉を行っているという。

センターで動作データの収集やデータ化のノウハウを習得するとともに、ピッキング、組立、検査、搬送といった作業を自動化するための学習モデルを構築していく。さらに各社が取得したデータを活用しあうための共有データ基盤を構築。実作業の動きに基づいたデータとして体系化し、INSOL社が構築するデータプラットフォームに集約することで、高品質で汎用的な学習データを蓄積する。山善の中山勝人トータル・ファクトリー・ソリューション支社長は「私自身、中国でフィジカルデータ生成センターを目の当たりにし、その重要性を実感している。ただ、中国と同じことをするのではなく、日本の強みや独自性を発揮するには『データの共有化』がポイントになる」としている。



(日本物流新聞20251010日号掲載)