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電子情報技術産業協会、新会長に津賀一宏氏(パナソニックHD)

 (一社)電子情報技術産業協会(JEITA)は63日、「第14回定時社員総会」を行った。小島啓二氏(日立製作所社長兼CEO)が任期満了で会長を退任し、新たに津賀一宏氏(パナソニック ホールディングス会長)が就任した。
 津賀氏は「デジタル化が急速に進む中、日本は他国に遅れを取っている。デジタル技術は生産性や成長率を向上させ、少子高齢化や気候変動などの課題解決にも不可欠で、企業価値にも影響を与える。デジタル産業を支える半導体やAI技術などは、日本の成長に寄与する重要な要素であり、JEITAの役割はますます重要だ」との考えを示した。
 急速に浸透しつつある生成AIに関しては「著作権や個人情報、誤情報などさまざまなリスクはあるが、これからのイノベーションをけん引する画期的な技術。このイノベーションの芽を決して摘んではいけない。人類のためにも前に進める技術であり、そうでなければならないというのが基本的なJEITAのスタンス」とし、活用についても「生産性を改善できる、従来のやり方を変えられる領域が山のように存在する。そこに向けて手触り感を持って進められる状態まで持っていくことが大事」であり、人の作業をAIで置き換えるのではなく人の「活動のトランスフォーメーション」をいかに進めていくかが重要になるとの認識を示した。

2024625日号掲載)