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台湾精密加工部品調達商談会、自社で加工したワークを持ち込み技術力をアピール

投稿日時
2024/12/16 09:00
更新日時
2024/12/16 09:00
自社で加工したワークを持ち込み技術力をアピール

台湾貿易センター(TAITRA)が開催

台湾貿易センター(TAITRA)は1118日から1121日にかけて、台湾精密加工部品調達商談会を福岡、大阪、東京で開催。台湾の金属加工メーカー、ハンドツールメーカー100社が自社製品や技術力をPRした。

昨年来続く円安基調が、日台におけるサプライチェーンの構築に暗い影を落としているものの、出展した台湾企業の多くは、日本企業との取引や繋がりに重きを置いている。

その理由として「日本(企業)とは古くからの繋がりがあり、信頼できるパートナー」、「モノづくりのプロセスにおいて日本と台湾は似ており、同じ目線で会話ができる」、「日本と取引が出来るということが企業の信頼に繋がる」など、世界一の親日国と言われる台湾ならではの返答が多くを占めた。

プレス、射出成形、半導体向けなど精密金型製作に強みを持つ宇鈞精密は、牧野フライス製作所のMCやソディックの放電加工機、岡本工作機械の平面研削盤など日、欧の設備をズラリと揃え、21度に保たれた恒温環境でミクロン台の加工を実現する。

同社の李錦坤総経理は、「当社には台湾製の工作機械もあるが、日本製の工作機械ほどの精度は出ない。精度要求の厳しいものは日本製で、そこまで精度を要求されないものは台湾製と使い分けている。日本の光学機器メーカーなどとお取引をさせて頂いているが、当社の製品には皆様満足頂いている。精密加工品の海外調達を検討中の日本メーカーにはぜひお声をかけて欲しい」と話した。

プレス加工を得意とする志鋼金属はトルンプ、アマダ製の生産設備を揃え、長年に渡り日系大手メーカーとの取引を続けている。昨今では「台湾国内での半導体製造装置関連の案件が急増している。日本でも半導体工場を各地に作ると聞いているので、ぜひ当社の知見を活用して頂きたい」(林芳瑜氏)

このほか、ハンドツールメーカー40社が自社のハンドツールをブースに並べ、バイヤーへのPRを盛んに行っていた。

(日本物流新聞20241210日号掲載)