機上で幾何公差の測定も
岡本工作機械製作所は10月26日に閉幕したメカトロテックジャパン(ポートメッセなごや)で研削の自動化や機上計測の進化を披露した。
注目を集めたのは全自動研削システム「SELF」の第4世代だ。ワークを自動計測して等高線データに処理する「マップ研削」機能を搭載。高い部分から効率よく研削していくことで無駄な空走距離を大幅に無くし、研削時間を大幅短縮できる。
より簡単な自動化オプション機能としては、汎用研削盤(SA1シリーズ)の新オプションも披露した。タッチプローブ等を搭載して平面度の測定と追い込み加工を自動化できるようにしたものだ。
そのほかの新発表のオプション機能としては、ヘキサゴンの測定プログラムを活用し、研削盤で真直度や真円度、平面度、円筒度などの各種3次元幾何公差の測定(タッチプローブ)を可能にした独自ソフト「OKAMOTO NCゲージ」も目立った。超精密タイプUPGシリーズのオプション機能で、測定精度は±3ミクロン。基本的な測定コマンドがあらかじめプログラミングされており、ビジュアルナビによる指示で簡単に操作できる。
同社では「研削盤の機上で幾何公差まで測れる機能を搭載したのは当社が初。従来の3次元測定機にのせられなかった大型ワークの平面度測定のほか、金型の穴直径やピッチの測定など、新たなニーズを開拓したい」という。
(2019年12月10日号掲載)