誓い??自主創造と開発一路で将来の「エア技術」追求
エアコンプレッサやスプレーガンなど圧縮空気技術に特化した事業を行う明治機械製作所(本社大阪市、佐伯直泰社長)が、今年1月創業100周年の佳節を迎え、翌月2月20日に帝国ホテル大阪で盛大に記念式典を行った。取引先の代表者など約170名が参加した。
「感謝の軌跡、未来への展望」と銘打った式典では、冒頭、同社100年の歴史を伝え、創業当初、当時高値だったエア仕様の外国製塗装機に代わる国産塗装機第一号機を開発し、これを機にエアとともに歩む100年の歴史が始まったなどと紹介。登壇した佐伯社長は参加者に感謝の意を示しつつ、「100年の歴史には山も谷もあったが、社是である自主創造・開発一路で乗り越えてきた。今後も明治のDNAを引き継ぎ、時代のニーズにあった、従来にない優れたエア機器を創り出していく」と宣言。「(社員全員が)オレがやる、の精神で次なる100年に臨みたい」と力を込めた。
次いで祝辞を述べた山善の岸田貢司社長は「なぜでしょうか佐伯社長とは日本のいたるところでお会いする。新幹線で空港で。あ、またお会いしましたねとなるんです」と切り出し、エピソードを加えながら「よくお会いするのは社長自ら果敢に行動されているから」と敬意を込めた。「開発一路の取り組みとともに、明治さんのフレキシブルな対応力、またSNSの活用などで若い人のセンスを十分に引き出されている経営も、未来につながると思います」とエールを送った。
続いて登壇した鋳造業などを手掛けるイノテックの岡崎浩会長は、明治機械製作所との取引関係はもう半世紀近いとし「明治さんの個性豊かな歴代の社長からは数多くのことを学ばせてもらった」と述懐。
その後、次なる100年を展望し、三和コンプレッサー工業所・中島宏一郎社長が乾杯の音頭をとった。元タカラジェンヌの華麗なショーなどを交えながら、参加一同、懇親した。
同社は過去から国内中心の事業だが、ここ独自仕様のスプレーガンに海外から引き合いが来ており、佐伯社長は懇親の場で「今後、海外向けの飛躍も狙いたい」と抱負を語っていた。
(2024年3月10日号掲載)