回転部品の予兆検知サービス開始
THKは、製造業向けIoTサービス「OMNIedge(オムニエッジ)」に回転部品の予兆検知をラインナップに追加した。
オムニエッジは部品の状態を数値化し、予兆検知を行うサービス。これまでLMガイド、ボールねじ、アクチュエータの直動部品を中心に展開してきた。これに加えて、回転部品の予兆検知がラインナップに加わる。
「生産ラインに欠かせない製造装置やユーティリティ設備は、回転部品が多用される一方で、メンテナンスの頻度が高く、維持管理の負担が大きい。そこで当社では直動部品に加えて回転部品への対応を拡大する」(THK)。
現在のオムニエッジユーザーは、自動車部品、食品、素材メーカーなどが主であり、共通して直動部品とポンプ、ファン、モーターなど回転部品の予兆検知を統一化して導入することにメリットを示しているという。
これらの回転部品に取り付けるセンサは後付け可能で、すでに稼働しているものにも即座に対応する。また、Wi-Fi接続に対応したセンサのため、最小限のワイヤリングで配置できる。また導入時の初期設定も煩わしい手間がなく、即時にモニタリングが行える。
「特に今回のサービスは、生産ラインの製造装置だけでなく、プロセスオートメーションやユーティリティ設備で事務所から離れた場所に数多くの機器をメンテナンスされている業界の方々にも導入いただける機能を搭載しており、巡回時の現場での状態目視、そして、事務所に居ながらリモート監視ができる」(THK)。
同サービスはセンサなどのハードウェア、通信機器一式を通信費込みで提供するパッケージ型で価格面もリーズナブルに設定されている。
(2022年2月25日号掲載)