マルチ工場目指す
日東工器は11月29日、福島県おおざそうインター工業団地(福島県福島市)に新工場用地の取得計画および2025年4月の新工場建設・設立計画を発表した。
新工場は日東工器グループの全製品を生産できるマルチ工場化を念頭に、マテハンやシステムの自動化を実施したスマートファクトリーとし、生産の省力省人化や効率化に取り組む。さらに生産性向上による供給体制の安定化と売上向上を目指す。
「カーボンオフセットに向け、太陽光発電や地熱を利用するほか、オイルミストフリーや危険な作業の自動化、バリアフリー化などを実施し、地球にも従業員にも優しく、かつ安全で働きやすい工場にする」(同社)
日東工器グループでは中期経営計画2023の方針として「新しい生産体制の構築」を掲げている。「グループ会社であるメドテックと白河日東工器は、工場建屋の老朽化もあり以前より生産体制刷新を検討してきたが、マルチ工場を視野に入れ2工場を集約できる用地取得および新工場建設を計画することとなった」(同社)。
なお計画では8525坪の用地に延床面積6030坪の鉄骨造3階建の工場を建設するという。将来の売上及び収益計画については、導入生産設備が確定する2023年度中に開示するという。また同計画にともない、グループ会社である白河日東工器とメドテック2社を統合。再編により生産性の向上と最適化を進め、今後の需要拡大に対応可能な供給体制の構築を目指す。
(2022年12月10日号掲載)