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イワシタ、脆性材特化の超音波研削盤

投稿日時
2024/11/01 18:00
更新日時
2024/11/01 18:00

(株)イワシタ

振動で目詰まり軽減、加工時間短縮

 イワシタは、脆性材加工で加工時間の短縮や表面粗さの向上に貢献する超音波研削盤「IUG101」を開発した。超音波ユニットメーカーのアリューズ(埼玉県戸田市)の協力で開発。イワシタによると「砥石の径方向の超音波発生は革新的」で、砥石の目詰まり軽減やチッピングによる加工不良の抑制に効果がある。115日からのJIMTOF2024で披露するほか、アリューズでのテスト加工も受け付ける。
 同機は砥石の径方向へ超音波を発生させるハイレシプロ研削盤。通常の研削は砥石とワークが常に触れているが、超音波で砥石を伸縮させ、ワークとの隙間に切削液が入りこむことで接触面のスラッジを除去して砥石の目詰まりを軽減。洗浄効果を生み出す。
 超音波による加工時間の短縮効果もある。SiCを対象にした溝幅5㍉、深さ8㍉の加工では通常の研削では半日~1日程度かかるが、同機は1時間10分で加工する。イワシタはこれまでもガラスやジルコニア、超硬などの加工試験を行ってきたが、それ以外の脆性材にも挑戦し市場拡大を目指す考え。

(日本物流新聞20241025日号掲載)