アイカ工業、コンクリート片のはく落防止
- 投稿日時
- 2022/03/09 09:00
- 更新日時
- 2024/08/19 13:18
短工期工法がNETIS登録
アイカ工業の道路構造物向けコンクリート片はく落防止工法「ダイナミックレジン クリアタフレジンクイック工法」が国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)に登録された。透明度が高く、施工後も目視でコンクリート下地の経過観察が可能な点と、最短1日で全行程が完了する施工性が認められた。
橋梁やトンネルに使われるコンクリートは、健全であれば非常に強固なものの、中性化などの経年劣化で表面のコンクリート片がはく落してしまう可能性もある。国内のインフラは高度経済成長期に集中整備されているため、今後補修・補強が必要な施設が増えていくことが予想されている。
今回登録された工法は、高欄側面、PC・RC桁、RC橋梁などのはく落塊が小さいと想定される箇所に使用する。耐荷性は0.3kN以上。張出床板などのはく落片が大きい箇所に適応する「ダイナミックレジン クリアタフレジンクイック1500」(耐荷性1・5kN以上)も合わせて登録された。
いずれも、透明性の高い特殊樹脂により下地の経過観察が可能。補強用繊維シートを使わず、コテで簡単に施工できる。高い耐久性も売りにしており、塗膜の変色を抑えられるのもポイント。アイカ工業は、建物の補修・補強を重点分野に位置付けており、NETIS登録製品として拡販を図る考えだ。
(2022年2月25日号掲載)