変質層・クラック発生せず
牧野フライス製作所は超短パルスレーザー加工機「LUMINIZER LF400」の販売を始めた。照射時間が極めて短いフェムト秒(10のマイナス15乗秒)レーザーを用いることで熱拡散を低減し、加工で変質層やクラックを発生させない。微小形状の加工を高品質に仕上げることが可能という。
同社は2020年11月にレーザー加工機事業に参入。「切削加工や放電加工では対応できない形状・材質の加工要求は年々高まっている。特に半導体関連産業と医療機器分野の市場は活況で、将来的な市場拡大も期待される」と言う。
新製品はガルバノスキャナを搭載し、加工内容に適したレーザー制御を行う。マシニングセンタで培った高精度位置決め(X・Y・Z軸とも±1ミクロン)も特長。オペレーションパネルを採用し、直観的な操作が可能。軸移動量X370・Y370・Z200ミリ。価格はオープン。
(2022年8月25日掲載)