加工時間短縮で消費電力24%削減
DMG森精機は11月11日、高速ミーリング加工用主軸「speedMASTER」から新モデル「speedMASTER 30k」を発売したと発表した。主軸最高回転速度毎分3万回転と、speedMASTERの既存機種(同毎分1万5000回転・毎分2万回転)を上回る高速回転を実現。金型の長時間連続加工や半導体装置部品への小径孔加工など、小型・複雑なワークへの小径工具を用いた高速加工に向く。
高速回転による長時間加工を必要とするユーザーからの「既存設備を活用して生産性を上げたい」という要望に応える形で開発した。取付インターフェースを既存のspeedMASTERと共通化したことで、使用中の工作機械はそのままに主軸をグレードアップして使用できる。高出力モータにより「クラス最高」という22?`?hの出力も達成。一般的な鋼材の荒~仕上げまで幅広い加工に対応する。
加工時間の短縮により、CO2の排出量や消費電力を従来機種と比べ約24%低減(主軸最高回転速度毎分2万回転仕様を1年間で5000時間稼働した場合との比較)。同社の横形MC「NHX 4000/5000 3rd Generation」や立形MC「NVX 5000 2nd Generation」、5軸立形MC「NMV 3000/5000 DCG」に対応し、搭載可能機種は順次拡げる予定という。
(2021年11月25日号掲載)