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ダイヘン、厚板溶接向け500A溶接機

投稿日時
2026/01/26 09:48
更新日時
2026/01/26 09:50

(株)ダイヘン

溶接電流500Aの「ウェルビー ザ・ショートアーク500」(左)と屋外環境に最適な「ウェルビー ザ・ショートアーク500 ―Field Edition―」

屋外環境に最適化した機種や新溶接モードも

ダイヘンは120日、建築鉄骨・造船などで需要が高まる厚板向けに溶接電流500A溶接機「Welbee The Short Arc 500(ウェルビー ザ・ショートアーク500)」を上市した。「業界最高クラス」という溶接品質と新たな機能を搭載し、労働力不足や技能継承問題など生産現場の課題に切り込む。金子健太郎取締役専務執行役員は「24年に発売したウェルビー ザ・ショートアークの350Aタイプは当初の予想を上回る好調ぶり。期待値は非常に高い」と自信を示す。販売台数は年間4000式を見込む。

サイリスタ機から高性能デジタル機まで従来25機種あった厚板向け溶接機の現場に欠かせない機能・性能を搭載し、「マルチユースに使える『溶接機の決定版』に仕上げた。多くの新機能を搭載し、お客様の課題を解決する溶接機だ」(溶接・接合事業部森田幸也企画課長)。

新溶接モード「FP-GMA」は厚板溶接(多層溶接)で困難な初層の溶け込みをより深くでき、継手の強度を確保。筐体部では精密部品箇所を上部に配し、冷却エリアと分離する独自のサイドフロー構造で粉塵の侵入を防ぐ(3年製品保証付き)。溶接機の通気口から圧縮空気を送り込むだけで清掃が完了するなどメンテナンス性も向上。自動機などの長時間かつ輻射熱が多い環境でも連続溶接が行える水冷仕様の新型ワイヤ送給装置と溶接トーチも同時発売する。

操作面では皮手袋した状態でも操作できるLCDパネルを採用し、外国人労働者の増加に合わせ日本語、英語だけでなくベトナム語、インドネシア語の4カ国語に新たに対応。板厚と継手形状を選択し最適溶接条件を自動設定できる「溶接ガイド」やQ&A形式でサポートする「溶接アドバイザー機能」で脱技能化を促す。急なワイヤ切れを防ぐワイヤ消費量の見える化や入熱量の表示機能なども加わった。サイリスタ機と比べ消費電力量を10%Field Editionは最大20%)削減する。

屋外環境に最適な「ウェルビー ザ・ショートアーク500 ——Field Edition——」も展開。防水性等級IP23Sの筐体で水滴が内部に入り込みにくく、メッキ鋼板採用により塩害にも強い高耐久構造。内部を精密部品エリアと空冷エリアに分け、赤ニスやシリコンで保護し防塵性を高める。従来サイリスタ機比で体積約50%、質量約60%削減し小型・軽量設計により可搬性が大幅にアップ。大型構造物でケーブルが長くなる作業環境でも新機能の電圧降下自動補正機能により、誰でも簡単に綺麗な溶接ができ脱技能化に貢献する。

販売価格は「ウェルビー ザ・ショートアーク500」が1685000円、「ウェルビー ザ・ショートアーク500 ——Field Edition——」で1386000円(いずれも税抜き、半自動仕様〈溶接電源、ワイヤ送給装置、溶接トーチ、ガス流量調整器、ケーブル・ホース類〉一式)。



(日本物流新聞2026125日号掲載)