岩崎電気、EV向けクラウド充電システム開発
- 投稿日時
- 2023/04/12 09:00
- 更新日時
- 2024/08/19 13:18
福岡で実証実験
岩崎電気は3月27日、同社のクラウド型統合システム「Link-SP」とEV(電気自動車)向け充電器を組み合わせた「クラウド型充電システム」を開発したと発表した。市場展開を目指し、2月よりEV充電環境のソリューション事業を手掛けるpmiテック(東京都江戸川区)と共同で、福岡市内の駐車場で社会実験も始めている。
国内ではEV導入拡大に向けた取り組みが加速する一方で、インフラ整備の遅れが課題の一つと言われている。クラウド型EV充電システムは、IoT機器を無線でリアルタイム制御可能な「NetSWITCH」の技術と、IoT開発ベンチャーNetCONNECT(東京都目黒区)の施設予約管理システムを結合したクラウド型統合システム「Link-SP」が、pmiテックのEV充電ソリューションと連携したもの。直感的に操作可能なUI(ユーザーインターフェース)が特徴で、利用者は「予約」「充電」「課金操作」を、施設管理者は「運用管理」「情報提供」を直感的に操作・確認できる。
本実験では、クラウド型EV充電システムを実際の駐車場に設置。収集したデータを基に、EV充電環境における制御システムの検証及び利用者や施設管理者への有益なサービスの検証を進め、2023年度中に更に発展させたEV充電ソリューションとして市場参入を目指す。
(2023年4月10日号掲載)