将来的には加工機用途への展開も
DMG森精機は、レーザスケールや計測機器の開発製造を手がけるグループ会社のマグネスケール伊勢原事業所内に、計測用の半導体レーザの開発・生産を目的とした工場を新設すると発表した。約30億円を投じ、2024年1月の操業開始を目指す。
レーザスケールの主要市場である半導体製造・検査装置では、微細化や三次元化への重ね合わせ精度の必要性からスケールの高精度要求が高まり、需要も拡大傾向にあった。合わせて発電タービンにもレーザスケールが採用されており、マグネスケールの計測機器に用いる半導体レーザの必要数量は2025年には年間10万個と、将来的な需要の増加が予測されていたという。
そこで同社では計測用半導体レーザの自社開発および内製化に踏み切ることを決定。マグネスケール伊勢原事業所内に半導体レーザ工場の新設を決めた。将来的には計測用半導体レーザの開発・製造の知見を、DMG森精機の金属AM機やレーザ加工機に搭載する加工用高出力半導体レーザ開発に展開することも検討しているという。
(2022年3月10日号掲載)