川崎重工業が医薬・医療向けロボ発売、シリーズ最大の6㌔可搬
- 投稿日時
- 2025/07/17 09:00
- 更新日時
- 2025/07/17 09:46

川崎重工業は7月1日、医薬・医療分野向けの6軸垂直多関節ロボット「MC006V」の販売を開始した。製薬現場で求められる高い清浄度や薬品耐性に対応しつつ、シリーズ最高の可搬質量(6キロ)と動作速度(従来機比2倍)、リーチ(610ミリ)を実現。従来機種に比べ生産性を大幅に向上する。
MC006Vは、医薬品製造の洗浄度基準であるGMPグレードA・BやISOクラス5相当のクリーン環境での使用を想定し設計。IP67相当の防水防塵性能や滑らかな外装により、薬品による清掃や除染作業にも対応。過酸化水素ガス(VHP)への耐性も備え、繰り返しの滅菌環境下でも安定稼働が可能だ。
同社は2013年から医薬向けロボット「MCシリーズ」を展開しており、バイアル充填や包装工程などで国内外の製薬企業に導入実績がある。新機種の投入により、製薬業界の自動化・無人化ニーズに一層応える構えだ。
(日本物流新聞2025年7月10日号掲載)