Thinker、バラ積みピッキングロボ
- 投稿日時
- 2025/02/20 09:00
- 更新日時
- 2025/02/20 09:00

2Dカメラ使い安価に
大阪大学発のベンチャーThinker(2022年8月設立、大阪市)は1月30日、バラ積みピッキングを安価で実現する小型ロボット「Thinker Model A」の受注を同日始めたと発表した。1年ほど前に発売したロボットハンド(Think Hand F)と2Dカメラを組み合わせ、これらと協働ロボットなどのパッケージで600万~1200万円に抑えた。
藤本弘道社長CEOは「人手不足が深刻化し、とりわ中小企業は検査・工程間搬送で人材が不足している。そんな用途を想定し、知識がなくても家電のように扱えること目指して開発した」と言う。3年後に年間売上10億円を目指す。
赤外線とAIを組み合わせたハンドは手探りしながらモノを掴む。中野基輝CTOは「ハンドそのものはブラインドタッチなので搬送効率に課題があった。2Dカメラと組み合わせることで目が見え、ハンドリング速度は最大で毎時700個とハンドのみの倍に高まる」と言う。扱えるワークは片手に載るサイズで最大約300㌘。ロボットはデンソーウェーブとユニバーサルロボット製に対応し、リモート制御に対応した大手製なら問題ないという。
(日本物流新聞2025年2月10日号掲載)