電動と手動で整備作業は新次元に
ベッセルは9月17日、新製品「電動スリムラチェット」「電動スリムラチェットセット」(=写真)を発売した。ボルトナットを電動で早回し、本締めやゆるめは手動で行う。送り角6度で狭所でも回せ、同社は「電動×手動で、整備作業は新次元に」とアピールしている。
自動車整備において、エンジンルームなどの電動工具が入らない狭い箇所では手動工具でネジ締め・緩めをおこなう必要があり、時間がかかっていた。
また「市場にある薄型電動ネジ締め工具は本体サイズが大きいことで狭い箇所に入らず、また取り回し性も悪いためユーザーのニーズに応えておらず、あまり普及していない」(同社)と分析。樹脂製アンダーカバーの取付作業などでは、トルクが強い電動工具またはエアー工具を使用すると締めつけすぎて割れてしまうことも。
「こうしたニーズに応えるため、ハンドラチェット感覚で使える小型の電動ラチェットレンチを開発した」(同社)という。
電動とスリムヘッドでどうしても時間がかかっていた狭い箇所でのネジ締め・緩めがスピーディに行える。樹脂ワークを痛めない、トルクを抑えた仕様も特徴で、小さいネジから大きなボルトまで、これ一台で対応可能だ。USB Type︱Cに対応する。
(2024年9月25日号掲載)